ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.79

『あなたは何も悪くない』

岡田沙織 サンマーク出版

幼少期における両親の離婚、小学3年生でリストカット、自殺未遂、ドラッグ……, etc.

本書は波瀾万丈な人生を経て、若者カウンセラーとして従事する岡田沙織さんが、日々の生活に疲弊した人々のために書いた心の処方箋であり、また、人生訓です。誰かに非難されるからといって、非難される自分という人間自体に価値がないというわけではないのに、日々何かしら自分に劣等感を抱いている人は、それによっていっそう自分を卑下してしまうもの。そんな人々に向け、それは誤解であり、「あなたは何も悪くない」と、まるで自分の悩みを何でも知っているかのように説得力をもって語りかける文章に心を洗われ、読書前と読書後の自分の心の在りようが全然違っていることに驚かされます。これまで何度も自信を失わせるような壮絶な経験をし、それを乗り越えた彼女が記す優しい言葉の数々に心から感銘を受けました。(もん)

『その不調、冷えが原因です』

川嶋 朗 監修 池田書店

冷えは万病の元と言いますが、こんなに悪さをするやつだったとは思いもしませんでした。冷えからくる不調は、むくみ、頭痛、肩こり、頻尿など、わかるわかるという症状から、骨粗しょう症、眼精疲労など、えー! そんなものまでと意外な症状まで多様です。そしてやっかいなのは、冷えは心にも悪いという点、イライラや無気力、キレる、うつなど、冷えると感情のコントロールもできなくなってしまうのだとか。本書では、生活習慣・食生活・運動と、さまざまな冷え対策を紹介していて、おそらく自分でできる対策は網羅されているのではないでしょうか。冷え性で冬に怯えている人だけでなく、イライラしたりやる気がでなかったり(それ冷えのせいかもしれませんよ!)する人にも、ぜひ読んでほしい1冊です。きっと自分にあった冷え対策がひとつは見つかると思います。(まち)