ぷれす通信

communication

読んだら書きたくなりました vol.68

『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』

夏井いつき PHP研究所

俳句といえば五・七・五ですね。「尻から俳句」という技法では、後ろからつくります。五音の普通名詞を見つけ→七音でそれを描写し→その上の五音に季語を入れればいいのだそうです。じつに具体的です。プロの道は険しいのでしょうけれど、初心者には広く門戸を開いてくれているのだなと感じました。学校でこんな方法を学んでいたら、もっと意欲を持ってつくれたのに……。たしか有名な俳句を「鑑賞」し、さああなたもつくってみましょうとしか言われなかった気がします。最近、新聞に出ていた俳句を「ああこれは夏井先生のおっしゃっていたあの技法を用いている」なんていう視点でみていました。この本を読まなければできなかったことです。ここで一句「夏の朝新たに出合う投稿句」。感謝!(かつ)

『外国人に「What?」と言わせない発音メソッド 』

カン・アンドリュー・ハシモト 池田書店

英語の発音がきれいなのってあこがれますが、大人になってから学んでもうまくならないと思っていました。しかし、そんなことはないのですね。この本では、語尾にくる子音、5種類の特徴的な音(たとえば日本人が区別できないとよく言われるr/l )、単語同士がつながって別の音に聞こえる場合、などが取り上げられています。「まずはここから」というポイントがわかりやすいです。ここに書かれている内容を念頭に置き、付属のCDで練習すれば発音が格段に上達したことが実感できるでしょう。ネイティブっぽく発音しようと思っても、少しはずかしいし間違っていたら……という不安から、実際の会話ではぎくしゃくした発音で諦めていました。でも、この本にでてきた理論や方法(音声学の知識や音符を用いた練習法)を味方に練習を積み重ねて、そのうち外国人に「Wow!」と言わせるようになろうと思います。(てつ)